2005 Jan 04 Tue

_ [D]もう恋なんて

といえば、日本人なら誰しもがマッキー(変換したら末期ーだってさw)の代表作のひとつである「もう恋なんてしないなんてー言わないよ絶対」という「どっちやねん」と突っ込むのもお約束のヒット曲を思い出すに違いない(わけがない絶対)のですが、この曲が流行った当時、確か私も失恋した頃か何かで、「もう恋なんてしない、絶対」と誓いつつ、涙をにじませながらこの曲を口ずさんでいたように思います。

切ないいい曲です。

しかし今思えば、そう言えるうちはまだ人生の華だったのねって感じ。

この年になると、この曲のサビのセリフはいまひとつなんですよ。

どっちかというと「もう恋なんてできない、絶対」って感じ。

「しない」と「できない」では大違いで、出来ないというほうがより絶望感が強いのおわかり?

_ あーあ、箸が転がっても泣ける・・・。

でも例えばスマトラ島沖地震の悲劇なんか含めて、この世のあらゆる残酷な事件事故と比べたら、失恋の痛みなんて甘美なスパイスでしかない。

時々ふいに悲しみの発作が喉を突き上げて、息が止まるかと思うほどに苦しいけれども、決して本当には息は止まりはしないのだから。

津波にのまれ、黒い水を詰まらせ、引きずり込まれた人々を思えば、私は胸の窪みに傷みを感じることができる分だけ、「生きている」のだ。

ガンバレ自分。

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